「高校受験が近づいているけど塾なしで合格できるんだろうか?」、「中学に入ってから子供が勉強についていけているのか不安」、「テストの点数が伸び悩んでいるなど」、子供の勉強について不安に思うことは多いと思います。
そこで塾や家庭教師を検討し始めているのではないでしょうか?
この記事では、塾に行く・行かないの間にどのような差が生まれているのかの指摘。
塾に行ったほうがいい子、塾に行く必要がない子それぞれの特徴についての解説と、塾に行く必要があるかの判断基準の解説をします。
現在私は塾で働き、毎年30~40人の生徒を指導しています。その指導経験からどんな子に塾が向いて、
どんな子が塾に入ることで成績が伸びるのかを皆様に伝えたいと思います。
お好きなところからお読みください。
高校受験で塾なしの不利な点
塾に通う生徒が多い
少し古いデータですが、中学生の親で学習塾や家庭教師のために費用支出しているを割合は中学1年生で約60%、中学2年生で約65%、中学3年生で約85%となるそうです。
(データ元:文部科学省 平成26年 子供の学習費調査より)
中学生の間に塾に通うもしくは家庭教師の利用をしないだけで、これだけ多くの割合の他の子どもと差が生まれてしまいます。
この差は、勉強の習慣化、集中できる勉強場所の提供、勉強のスケジュール管理、理解できないことの質問対応など様々なところで生まれてきます。
受験についての情報が少ない
高校受験の志望校を決めたとき、ただがむしゃらに長時間勉強していくのは効率が悪い方法です。志望校の偏差値・必要な内申点・志望校の出題傾向・その学校の雰囲気・大学進学を考えるのならば、その高校の大学進学率など様々なことを調査しないといけません。
塾や家庭教師などは、卒業生などから得たデータやノウハウを持っているので、自ら情報を集めることなく、正確な情報を得ることができます。
志望校の情報を教えてくれたうえで、最適な学習方法を提案してくれるのは魅力的なポイントですよね。
受験対策の問題演習量
高校受験には問題演習量がダイレクトに得点に影響する科目があります。特に、英語と数学はその傾向が強いです。このような科目では、問題を解き慣れることが何よりも重要になってきます。
自宅で自分で勉強する場合、問題演習としてつかえるのは中学校で使っている参考書くらいしかないですよね。
書店で買ってくるという手もありますが、子供の学力レベルに合わせたベストな参考書を選ぶことは非常に難しいです。加えて、参考書のような本は値段が高い場合が多いです。
それに比べて、塾や家庭教師などのサポートを受ければ、中学校の参考書に加えて、その企業独自の問題を作成してくれたり、過去問を大量に提供してくれたりします。
このように、問題演習量の差は大きなものとなります。
集中できる学習環境
多くの塾は授業をしてくれる以外に、授業時間外に教室を自習室として開放してくれます。家とは違い、テレビやゲーム機もおいていないので、勉強だけに集中しやすい環境になっています。
また、周りで自習している子供たちの存在も、勉強しなくちゃいけないなという気持ちにさせてくれることでしょう。勉強中に分からないところをすぐに質問できるところもいいところですよね。
塾に行く必要のない中学生の特徴
天才型
皆さんのお子さんは、特に勉強しなくてもテストでいい順位を取ったり、成績が良かったりしますか?テスト前日に少し勉強しただけでいい点数を取れる子もこのパターンかもしれません。
このようなタイプの子は、かなり勉強内容に対しての理解力が高いと考えられます。高校受験においても、中学1年生から3年生までにやってきたことを軽く復習するくらいでほとんどのことを理解し、暗記科目については単語などを暗記することができると思います。
天才型のお子さまは、わざわざ塾に行く必要はありませんね。
親が勉強を教えることができる
これも特殊な場合ですが、親が中学までの内容ならば教えることができる場合は塾に通う必要はありません。
高校受験に必要な全教科教える必要はなく、数学と英語と国語に関して教えることができれば十分です。なぜなら、他の理科・社会などは、ほとんど暗記をすればいいので、人から教えてもらう必要性が低いからです。
家での学習環境・学習習慣が出来上がっている。
親がお子さまを塾に入れようと検討するのは、子供が家だと全く勉強してくれないからという理由が多いと思います。
しかし、家で集中して勉強をできる環境が整っていて、1日の中で、この時間からは勉強を始めるといったように、1日のサイクルの中に勉強を組み込むことができている場合は塾を検討する必要はないと考えてよいでしょう。
しかし、勉強時間は取れていても、なかなか成果が出てこないときには塾や家庭教師を検討する必要があります。
学校の先生に自分から質問できる
私の実体験ですが、実際に私が生徒と話していると、学校の先生に話しかけるのに躊躇してしまうといった話を子供たちから聞くことがあります。その理由は学校の先生にとって生徒は大勢のうちの1人となってしまうからだと思われます。
塾では、頻繁に小テストを実施することによって生徒の理解度を確認し、その点数を見て理解できていないと先生側が感じたら、先生のほうからアプローチをかけて質問がないのかの確認や、分かっていない部分はないのか確認に向かいます。
そのため、自分から先生に話しかけることが苦手なお子さまでも、理解できていない部分を無くすように最大限サポートすることができます。
一方で、学校でも先生に気兼ねなく話しかけることが出来て、質問もできるというお子さまの場合はそれで十分な場合が多いです。
勉強内容についての質問だけではなく、入試情報や、入試制度に対する質問も直接学校の先生に聞くことが出来るので、学校だけで十分な勉強内容の理解と、受験についての情報を獲得することが出来るでしょう。
まとめ
- ・中学生は大きな割合のお子さまたちが塾に通っている。
- ・高校受験で塾に行っていない中学生は、それだけで不利になってしまう。
- ・塾に通う必要がないお子さまも一定数存在する。
ここまで本記事で解説してきた通り、塾には高い費用を払ってサービスを提供してもらうので、塾に通っている子が受験において有利になるのは当然の話ですよね。
費用的に厳しいものがあるご家庭でも、最近流行になってきている、オンライン家庭教師や、オンライン塾などの設備費がかからず費用を低く抑えられる塾もできてきているので、探してみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。