- 中学生の子供の数学の成績が悪い
- 子供が数学を苦手としているけど、勉強してくれない
- 中学数学を基礎から勉強しなおしたい
中学の数学に苦手意識を持っている子供が多く、数学のせいで平均点が落ちることが良くあります。
数学は基礎がわからないと授業についていけなくなり、どんどん勉強に遅れてしまいます。
難しいと感じる数学ですが、正しい勉強法を行えば成績を上げることはできます。
数学が苦手な人の特徴と、どうすれば中学数学を克服できるか勉強法について説明します。
中学数学が苦手な人の特徴
中学数学は苦手意識が付くとなかなか成績を上げることができません。
数学が苦手な子供は、自分がどうして数学ができないのか理解できていない部分もあるので以下の特徴に当てはまるか確認ししてみてください。
暗算による小さな計算ミスが多い
さすがに1ケタ+1ケタ、1ケタ×1ケタの計算は暗算でいいですが、少しでも不安を感じる計算問題は筆算を使ったほうがいいです。
筆算を使えば正しく答えられたのに、暗算をしたから間違えてしまうのは余計な失点なので、テストなどではやっていけないミスです。
私は77+43や56×9のような暗算でもできなくはないレベルでもテストでは筆算を使っていました。
大事なのは、正解できる問題で点を落とさないことです。
分からない問題にたいしてずっと悩み続ける
分からない問題をずっと悩み続けてしまうというのは、テスト中でも勉強中でもダメなことです。
テスト中であれば、第5問目が分からなくても第6問目は解けるかもしれません。
しかし、第5問目でずっと悩んでしまっては時間切れになってしまい、解けるはずの第6問目に手を出せないかもしれません。
非常にもったいないので、数学のテストが始まったらまず初めに、すべての問題を見てみることをオススメします。
その時に自分が解けそうな問題と、解けなさそうな問題を簡単にでいいですが分けておくことが重要です。
そして、テスト中は解けそうな問題から解いていくことで大切です。
数学の勉強中のついては、大前提としてすべての問題を一発で解ける必要はないですよね。
特に点数を付けられるわけではないので、間違えてもいいんです。
むしろ、課題提出の時に全て〇がついているテキストよりも、間違えた部分もあって、そこをしっかり赤ペンで直してあるテキストのほうが評価される可能性は高いでしょう。
できなかった問題はテストまでにできるようにしておけばいいです。
自分が理解できていない部分が分からない
どこの単元、どのような問題を理解できていないのかピンポイントで言うことができますか?
数学が苦手な人で、具体的にどこが苦手なのか言えない人が多いです。
苦手な部分が分からない場合は、大変ですが全ての単元をやり直してみるか、模試などを受けてどこが得点できていないのかのデータを得るしかないです。
数学には「ひらめき力が」必要だと思っている
断言しますが、中学数学は「ひらめき力」がなくてもできるようになります。
みなさんの周りにいる数学が得意な友達は「ひらめき力」が優れているんではないです。いろいろなパターンの問題の解き方を覚えていて、出題された問題に対して、自分の知っている解き方を使っているだけです。
つまり、数学が得意な友達との差は数学における「経験値」です。
この後にも解説しますが、経験値については問題を解く演習量がものを言います。
中学生が苦手としやすい単元(学年別)
中学1年生
中学1年生でつまづきやすい単元は「文字式と方程式」です。
簡単な問題の例を出します
具体例
文字式:3a×4b=? 答え 12ab
方程式:3x+6=9 答え x=1
文字式や方程式の計算が全くできないというよりも、小学校までは出てこなかったa,b,x,yなどの文字が式のなかに入っていることに違和感を感じてしまい理解できないという子が多い印象です。
中学2年生
中学2年生でつまづきやすい単元は「三角形の合同」もっと言えば、「合同の証明問題」です。
中学2年生の三角形の合同を証明する問題に出会うまでは、テストや学校のワークの回答スペースに、日本語の記述を書くということは中々ありません。
いきなり「日本語と数式を両方使って分かりやすい記述をしろ」ということを要求されるので、苦手意識を持ちやすいといえます。
中学3年生
中学3年生でつまづきやすい単元は「図形問題」です。(ごめんなさい、単元ではないかもしれません…)
中学3年生では「三平方の定理」や「図形の相似」や「円」など図形について複数の単元を習います。
そしてテストや高校入試では、これらの単元を組み合わせた図形の辺の長さ、相似比、角度などを求める応用問題が数多く出題されます。
1つ1つの単元をしかっりと理解できていないと対応できないことが多く、中学3年生になってから数学に苦手意識を感じ始める子供も少なくありません。
中学数学を克服する勉強法
中学数学が苦手な子供は、以下のことに注力して勉強しましょう。
- 基礎を重点的に勉強する
- 演習量を増やす
- 数学の勉強に復習を取り入れる
基礎を重点的に勉強する
数学のすべての問題は、いくつかの基礎の内容を組み合わせることによって作られているということを聞いたことがある方もいるでしょう。
それは本当のことです。
数学が苦手な生徒の特長として2つのパターンが多いです
- 基本がおろそかになっているにも関わらず、応用・発展問題に手を出して全く分からないと嘆いている。
- 応用、発展問題の答えを見て解き方を覚えることで、できるようになったと勘違いしている。この勉強法は、1つ1つの問題の解き方を全て暗記する必要があるので大変
どちらのパターンも基本問題を丁寧に理解していくことで改善していくことが出来ます。
基礎を定着させるとは具体的に次のことを意味しています。
- 数学の公式の暗記
- その公式の使い方の理解
- どのような問題でその公式を使うのかを把握する
基本問題を演習する際には、今紹介した「基礎を定着させる方法」を意識しておいてください。
演習量を増やす
演習量を増やすことによる利点はいくつかあります。
例えば、問題を解き慣れることが出来るので、演習を積んだ数学の単元に対する苦手意識を取り除くことが出来ます。
精神的な話ですが、苦手意識を持っているかどうかで、テストで発揮することが出来るパフォーマンスは大きく違ってくるので、苦手意識を取り除く対策は必須です。
さらに、演習量を増やすことで問題に対する瞬発力を高めることが出来ます。分かりにくい言い回しですみません。
具体的には、問題を読んでからどうやって解いていくのかを脳内で考えて決定するまでが早くなるということです。
加えて、当然のことながら数学の演習量を増やすことで、計算スピードと計算の正確性は飛躍的に伸ばすことができます。
このように、問題の演習量を増やすことで総合的な能力が高まり、問題を解くスピードが格段に速くなり、小さなミスも減らすことができるので、テストでの時間切れということがなくなり、ケアレスミスが劇的に少なくなります。
結果的にテストの点数アップに直結します。
数学の勉強に復習を取り入れる
上の項目で「演習量を増やす」ことを提案しましたが、黙々と問題を解き続けるだけでは数学の苦手を克服することはできません。
なぜなら、人間は1度では数学の公式や問題の解き方を覚えておくことが出来ないからです。
記憶について有名な事実として、エビングハウスの忘却曲線があります。
これによると、3回は復習をしないと忘れにくい記憶「長期記憶」にはならないということです。
ここでは間違えた問題をどのようにできるようにするのかを解説します。
- 問題を解く→採点をして、できた問題とできなかった問題を分ける。
- 解いた問題のうち1回目に正解できなかった問題を3日以内に復習する
- 復習した問題を、再度1週間・2週間後に確認する。
1問の間違えた問題について復習やりすぎのように感じるかもしれません。
しかし、このくらいやらなければ1か月後には、さらには受験期に大事な内容を覚えておくことはできないでしょう。
復習を楽にするテクニックとしては、3日以内の一回目の復習はしっかり答案を書くけれど、2回目・3回目は復習する問題の問題文を見て、どうやって解くのか・どの公式を使って解くのかを口で説明できればOKというやり方がおすすめです。
書いて復習するのは時間がかかるので、復習の効率を上げるためにこの方法を実行してみてください。