- 数学だけ異常にできないのって病気なのかな?
- 数学の成績が悪すぎて受験やテストが不安だな
- 数学だけができない原因とその対策について知りたい
中学生と高校生にとって、数学は避けては通れない科目ですよね。数学だけが異常にできない場合、定期テストや受験で良い結果を出すことが大幅に難しくなります。
この記事では、数学だけが異常に苦手なあなたに向けて、その原因と解決策について詳しく解説します。
- 基礎の理解をおろそかにしている
- 数学の勉強が暗記だけになっている(公式・解法手順の暗記)
- 数学の問題を解く量が足りていない
- 病気(学習障害)の可能性
数学を苦手科目でなくすことは、受験や定期テストのために重要なことです。
紹介する解決策を実践して、数学の苦手を克服しましょう。
数学に必要な能力とは
まず大前提として、数学の問題を解くために必要な能力について解説します。
数学だけが異常に苦手なあなたも、ここで紹介する能力のどれかが足りていないということになります。
数学に必要な能力は次の4つです。
- 理解力
- 暗記力
- 数学的思考力
- 計算力
①理解力とは、数学の問題文を読んで何を問われているのか理解する力のことです。また、数学の教科書に書かれている内容を理解する力もここに含まれます。
②暗記力とは、数学の公式や問題を解く手順を暗記する力のことです。
③数学的思考力とは、数学の問題文を読んだときに、どのような手順で計算を行えば答えにたどり着けるのか考える力のことです。
④計算力とは、答えを出すために必要な計算を素早く正確に行う力のことです。
皆さんは無意識のうちに、数学の勉強中は①理解力と②暗記力を使い、数学のテスト中は③数学的思考力と④計算力を使っています。
数学が苦手・できない人に共通する特徴
塾講師である私から見て、数学が苦手・できない中学生・高校生には共通点があります。
ここでは、数学が苦手・できない人に共通する特徴についてご紹介します。
共通する特徴としては下記があります。
- 性格が面倒くさがり
- 数学が苦手だと思い込んでいる
- 数学にひらめきが重要だと思っている
ここからは、上記で示した4つの特徴について1つずつ解説していきます。
特徴①|性格が面倒くさがり
性格が面倒くさがりの中学生・高校生は数学が苦手である場合が多いです。
- 計算がたいへん
- 他の科目に比べてテスト範囲が広い
- 授業の回数が多い
数学という科目には上記のような特徴があります。
面倒くさがりな方にとって、大変な計算を広い範囲にわたってやり続けることは苦しいことですよね。
数学を面倒くさいと感じて勉強に手を抜くことで、数学が徐々に苦手になっていきます。
特徴②|数学が苦手だと思い込んでいる
数学が苦手・できない人の特徴として、数学が苦手だと思い込んでいることがあります。
数学が苦手だと思い込んでいる例として下記があります。
- 始めて解く問題ができなくて、苦手だと感じている
- 数学の勉強量が他の科目より少ない
- 数学が苦手ではなく、数学に興味が無いだけ
厳しい言い方をしますと、上記のような人は数学が出来ないのではなく、出来るようになろうとしていないと言えます。
上の3つに当てはまる方は、この記事内の下で示す解決策を実践することで、数学の苦手が改善される可能性が高いです。
特徴③|数学にひらめきが重要だと思っている
数学が出来る人は「ひらめく力」が優れていると思っていませんか?
それは、数学が苦手な人の典型的な勘違いです。
超難関高を受験する方や数学者になりたい方以外は、数学の定期テストや受験で「ひらめき」を必要としません。
数学の問題を解けるようにするためには、「ひらめき」よりも「経験」の方が重要です。
経験が重要な理由については、この記事内の下でお伝えします。
数学だけ異常にできない原因
ここからは、他の科目はできるのに数学だけが異常にできない理由・原因についてご紹介します。
そのため、国語・理科・社会などとは勉強法が大きく異なり、数学だけ異常にできないという状況になってしまう中高生がいます。
数学だけが異常にできない理由・原因としては下記が挙げられます。
- 基礎の理解をおろそかにしている
- 数学の勉強が暗記だけになっている(公式・解法手順の暗記)
- 数学の問題を解く量が足りていない
- 発達障害(算数障害)の可能性
どれかに当てはまる方は危険です!改善しなければ数学の苦手を克服できません。
原因①|基礎の理解をおろそかにしている
数学だけが異常にできない原因として、基礎・基本問題の理解をおろそかにしている事が挙げられます。
数学のテストには基礎問題から難しい応用問題まで幅広く出題されます。
そのテストに対応するため、いろいろな問題に手を出してしまい、結局浅く広くの勉強になってしまってないでしょうか?
国語・英語・社会などの暗記科目であれば、浅く広くの勉強でも覚えた問題が出れば点数を取れます。しかし、数学の場合そうはいきません。
数学が苦手な方は、まずは基礎問題だけを完璧に理解し、できるようにすることをおすすめします。
原因②|数学の勉強が暗記だけになっている(公式・解法手順の暗記)
数学に必要な能力として、暗記力を紹介しましたが、公式や問題の解き方を暗記するだけでは数学は出来るようになりません。
もちろん数学の公式と問題の解き方を暗記することは重要な事です。
しかし、数学は勉強範囲が広いので、全ての問題に対して解法手順を暗記していては、すぐに頭がパンクしてしまいます。
ただ暗記するだけではなく、本質的な理解をすることが重要だということです。
本質的な理解というと分かりにくいので、次のようなことを意識して勉強してみてください。
- 公式の使い方・どのようなときに使うのかを意識する
- 問題毎にどのように解くのか説明できるようにする
これらを意識して勉強することで本質的な理解に繋がり、見たことある問題を少し変えられたとしても対応出来るようになります。
原因③|数学の問題を解く量が足りていない
数学だけが異常にできない人の中には、そもそも数学の勉強量が足りていない人もいます。
数学は他の科目に比べて、勉強範囲・テスト範囲が広いです。そのため、勉強時間もそれに応じて長くなければ付いていくことは難しいです。
また、この記事内で数学は「ひらめき」ではなく「経験」が大切であるとお伝えしました。
問題を解くときに、ひらめきに頼るのではなく「今まで解いてきたパターンのどれを使うんだろう」という考え方ができるとベストです。
原因④|発達障害(算数障害)の可能性
発達障害の一種に算数障害というものがあります。
算数障害の方は次のような症状が現れます
- 数の大小比較や数の読み書きが困難
- 四則演算の暗算や筆算をするのが難しい
- 文章題を理解して解くことが難しい
この算数障害により、中学生・高校生のあなたは数学だけが異常にできない可能性があります。