・子供が部活後に帰ってきたら疲れていて、勉強をしてくれない
・部活って将来に役に立つのだろうか
このような悩みを抱えていませんか?
受験が近づいてきた中学3年生の時期や、高校3年生の時期に勉強時間が満足に取れていないことに不安を覚える気持ちは誰もが感じるものです。そこで少しでも勉強時間を伸ばそうと行動できなければ、テスト勉強や受験勉強は成功しません。
本記事では、部活を頑張るメリットと勉強を頑張るメリットを紹介します。
さらに、私が中学生と高校生の時に実践していた、勉強と部活を両立する方法・コツについて皆さんに共有します。
結論から言うと、勉強と部活を両立するコツは、「時間を考えて使うこと」です。
お好きなところからお読みください。
部活と勉強の両立が難しい原因
疲れている
多くの人が想像する勉強と部活の両立というのは、次のような流れですよね。
夕方に部活をする→夜に勉強をする
この流れを理想としているけれど、疲れていてできないという人は多いはずです。
特に運動部の皆さんは、夕方に2・3時間部活をして家に帰ってきたころには疲れ切っていますよね。
勉強しようとは思うけど、眠気にあらがうことが出来ずに、勉強せずに寝てしまったという経験は誰にでもあると思います。
帰ってくるのが遅い
単純に時間がないことも部活と勉強の両立が難しい原因の1つですよね。
日が昇っている時間が長い夏では、中学生でも6時過ぎに帰宅になったり、高校生ではさらに遅い帰宅時間になったりしますよね。
家に帰ってから、ご飯やお風呂を済ませて、自分の好きなことをしていたらすぐに時間が無くなってしまうこともしばしばあるでしょう。
1日は24時間しかないので、自分のやりたい事をやって、それにプラスして勉強もやるのは現実的ではありません。
部活を頑張るメリット
特に仲の良い友達を作ることが出来る
部活に入ることで、クラスが違う友達を作ることが出来ます。
部活に入ってすぐは走り込みがほとんどで、つらかった記憶がありますが、みんなで一緒につらい練習を乗り越える内に、仲間意識が芽生え始めます。
私の場合ですが、卒業後に違う学校に進学してからも遊ぶ友達は、同じクラスだった人よりも、同じ部活だった人が多いです。
上下関係や敬語を学ぶことが出来る
部活には先輩と後輩がいますよね。そのため、先輩に足しては「です」「ます」という敬語を使う習慣を学ぶことができます。
アルバイトをするときや、社会に出るときに年上の人や初対面の人に自然に敬語が使えるようにしておきたいです。
言葉遣いはその人の第一印象を決めるので、中学生・高校生のうちに部活や先生と話す中で鍛えておきましょう。
スポーツ推薦をもらえる可能性がある
スポーツ推薦は一部の人にしかあてはまりませんが、部活動の大会で特に優秀な成績を収めた生徒には、スポーツ推薦の権利が与えられることがあります。
スポーツ推薦には様々な形式があり、それぞれに異なった利点があります。具体的には入学金と授業料が無料になることや、学力試験免除などがあげられます。
スポーツ推薦の声が、大学や高校から声をかけてもらうことはかなり難しいことですが、特に部活で優秀な成績を取っている生徒は狙ってみる価値はあるかもしれません。
勉強を頑張るメリット
偏差値の高い高校・大学に進学できる
勉強を頑張ることで、偏差値の高い高校や大学に進学できる可能性が高くなります。
レベルの高い学校に進学できた場合、自分の周りにいる人たちもまた勉強をがんばってきたレベルが高い人であることが多いです。「偏差値が高い=レベルが高い人」という訳ではありませんが、自分と同じように努力してきた人たちであることは間違いありません。
そのような人たちと数年間過ごすことで、お互いに切磋琢磨してレベルアップし続けることができます。
就職活動に強い
日本はまだまだ学歴社会が続いているので、就職活動の面接のときに有名大学を卒業していることは第一印象としてかなり大きなアドバンテージを得ることが出来ます。
また、有名大学に入学・卒業しているということは、勉強を頑張ってきたという裏付けになるので、就職活動の際に自分は努力のできる人間だということをアピールすることが出来ます。
生涯賃金が高くなる
職種にもよりますが、学歴による年収の差はかなり大きいです。高卒の人と、4年制大学卒の人では生涯賃金で比べると、7000万円以上の差が生まれるそうです。
ここまで大きい金額の格差になると、普段の生活における食事や自宅の設備など生活に大きくかかわる部分で大きな差が生まれてしまいます。
そのため、生涯賃金が高いことはダイレクトに生活の幸福度につながります。
ここまでは勉強を頑張るメリットについて解説してきましたが、合わせてこちらの記事もお読みください。↓↓
次からはいよいよ本題です。
勉強と部活を両立するコツ
勉強を習慣化する
部活の後で帰りが遅くなった日に勉強ができない原因の殆どは、勉強をすることが当たり前になっていないからです。
どんなに疲れている日でも食事やお風呂、歯磨きを忘れる人はいないと思います。
勉強と部活を苦痛に感じることなく両立するためには、勉強もそのくらい当たり前の事にしていかなければいけません。
勉強するには体力が必要です。もちろん長い距離を走る体力とは違います。
ここでは、長い間机に向かって座り、集中し続ける体力のことです。
持久走の体力と同じように、勉強における体力も勉強をすることでしか鍛えることはできません。
始めは辛いですが、帰ってきてから少なくとも2時間は勉強するように親などの力も借りて努力してください。厳しいことを言いますが、辛くても無理をしてください。不思議なことに、だんだんと慣れてきて自然に2時間以上勉強することが出来るようになるはずです。
それが出来るようになったら、家に帰ってきてからのスケジュールを細かく決めてください。もちろん自分の好きな事をする時間をスケジュールに組み込んでもいいです。
ここで決めたスケジュールをずっと続けていくことが重要です。
時間に対する意識を変える
先ほども伝えましたが、1日の時間は24時間しかありません。
7時間は睡眠に使うとしたら、起きている時間は17時間ですよね。さらに、学校に朝8時に行き夕方の6時までいるとしたら、家にいる時間は7時間しかありません。
大変な部活で朝練があったり、帰りが6時よりも遅い場合はもっと家にいる時間は短くなります。
- 家にいる時間って思ったより短くありませんか?
- 家にいる時間のうち何時間を勉強に使うことが出来ますか?
一度自分の生活サイクルを明確にしてみて、具体的に何時間勉強できるのかを確認してください。
仮眠をする
どれだけ勉強しようという強い意志があっても眠い時はありますよね。
そんな時はいっその事仮眠をすることも一つの選択肢です。仮眠なので、何時間も寝るわけではありません。
仮眠のポイントは3つあります。
✅仮眠をする時間帯
仮眠の効果が最大限現れる時間帯は、起床から8時間後くらいとされています。学生の皆さんの場合午後2時くらいがちょうどいい時間帯だと考えられます。
しかし、授業中に寝るわけにはいけないので、昼ご飯の時間に仮眠をすることをお勧めします。
昼頃にした仮眠でも、午後の遅い時間にも効果が持続していて、すっきりとした脳で勉強することが出来るそうです。
✅寝る姿勢
仮眠では、横になって寝るのはやめたほうがいいです。その理由は、横になって寝た場合、体が本格的に熟睡するモードに入ってしまうためです。
勉強中や昼の時間に仮眠をするのなら、座ったままの状態で仮眠をすることがオススメです。座った状態であれば、深い睡眠に入りにくいという利点があります。
✅仮眠の長さ
適切な仮眠時間は15分~20分です。20分以上の仮眠になってくると、体が本格的に寝るモードに切り替わってしまい、スッキリと目覚めることが出来なくなります。
アラームをかけておくか、誰かに起こしてもらうようにして、20分以上寝ないように注意してください。
時間帯としては最適ではないですが、部活から帰ってきて勉強を始める前にどうしても眠いようなら仮眠をとってください。眠いままする勉強ほど無意味なことはありません。
仮眠についてさらに詳しく知りたい場合はこちらをどうぞ
早起き+朝勉強
この方法は私が高校3年生の時期に実際に使っていた方法で、かなりの効果がありました。
朝起きて勉強することによる利点は主に2つあります。
・眠いということは絶対にない(寝不足でない場合)
・睡眠により記憶が整理されている
ベッドから起き上がるまでは眠気を感じますが、顔を洗って完全に覚醒することで、眠気はなくなります。ここが夜の勉強とは違う最大のメリットです。
また、睡眠中に記憶が整理されているので、朝の勉強は「前日にやった内容を復習する」とよいです。勉強法の話になりますが、夜に新しい内容の勉強をして、翌日の朝に復習をすることで濃い記憶を脳に定着させることができます。ぜひ実践してみてください。
夜の時間の勉強が苦手な中学生・高校生は、夜の勉強は早めに切り上げて、早起きして勉強してみることも検討してみてください。
※注意点
夜遅い時間まで勉強して、朝早く起きて勉強するというのはダメです。最低でも6時間は寝るようにしてください。睡眠は記憶力に大きな影響を及ぼすので、寝不足で勉強しないことが大切です。
隙間時間を活用する
部活が終わって家に帰ってからの時間だけでは、そもそもの勉強時間が足りない場合もありますよね。
忙しい部活や勉強以外の習い事をしている人で勉強時間が周りの友達に比べて少なくなっている人はかなりいるのではないでしょうか?
そんな時には隙間時間を使ってみてください。有効に使ったほうがいい隙間時間は次のような時間です。
・授業の間の休憩時間+昼休憩
・登下校の電車内(電車or車で通学している中学生・高校生)
・寝る前の10分
隙間時間では、がっつり数学の問題を解いたりすることが出来ないので、英単語や社会の単語の暗記など、軽めの勉強をするようにして下さい。
隙間時間で1日1時間の勉強時間を生み出すことが出来れば、1年で365時間もの勉強時間を生み出すことになります。
隙間時間を利用する人と、利用しない人ではその差は顕著に表れます。
授業を最大限に活かす
多くの高校の1日の授業時間は50分×7=350分です。
こんなに大きな時間を無駄にするわけにはいきません。授業中に寝てしまうことはないようにしてください。
勉強の時間があまり取れていない人ほど、授業時間を大切にしてください。
授業中の過ごし方は主に次のようになります。
・授業中に全て内容を理解できるように全力で先生の話を聞く
・予習などにより既に理解できている場合はテスト課題になる問題集を進める
授業中に内容を理解できれば、テスト週間などで自分で教科書を読んだり、質問に行く必要がないので、勉強を効率よく進めることができるようになります。
授業中に先生の話を聞かずに課題などを進める場合は、授業と同じ科目を進めるのがいいです。これは先生からの印象を悪くしないためです。
補足:部活を辞めることも選択肢の1つ
部活を辞めることは逃げることではありません。自分の力を勉強のほうに割きたいと本気で思うなら、部活を辞めることも立派な選択肢の1つです。
部活を辞めることで勉強面で有利になることは疑いようのない事実です。
※注意
私の勤める塾に在籍する高校生で、勉強をしたいので部活を辞めたと言っている生徒が何人かいます。
しかし、ほとんどの生徒が部活をやめて浮いた時間が勉強に使用されていません。どうして勉強に時間を使わないのか聞くと、「時間があるから勉強は後でもいいかと感じてしまう」という生徒や、「時間があることで、勉強に対する危機感が薄くなってしまった」という生徒がいました。
そのため、部活を辞めるのであれば、辞めることによって空いた時間を全て勉強にそそぐ覚悟が出来てからにしたほうがいいです。
まとめ
- ・部活を続けることにも様々なメリットがある。
- ・時間をうまく使うことが勉強を部活を両立するための最大のコツ
- ・1日は24時間しかない!
ここまで紹介してきた勉強と部活を両立する方法は、私が実際に高校3年間で実践していた方法です。とくに「仮眠」と「朝勉強」には絶大な効果を感じていました。
この記事を読んでくれた皆さん全員にマッチする方法であるのか分かりませんが、どれか一つでも実践してみてください。
皆さんの勉強に少しでもいい影響を与えることが出来たら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。