小学生に塾は必要?塾に通うメリットとデメリットを全て解説

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teketeke

小学生の子供を持つ親御さんの関心事といえば、子供の勉強についてではないでしょうか。

我が子の学力が下がったら、親としては心配になりますよね。

  • 子供が家で全く勉強してくれない
  • 勉強をしているのにいまいち成績が上がらない
  • 中学受験を考えている

など、子供の勉強についての悩みは少なからず皆さん抱えていることでしょう。

子供の勉強の悩みについて解消するひとつの手段として塾に通うことを検討するのも良いでしょう。

今回は小学生の塾事情についてご紹介していきます。

小学生の塾はいつから通うのが良いの

全国的に見ると、小学生から塾に通う子供はそう多くはありません。

都市部では、中学受験を考える子供たちが多いので、低学年でも1クラスにちらほら塾に通っているでしょう。

しかし、地方では中学受験は一般的ではなく、小学校卒業したら地元の公立中学校に進学する人の割合が多いので、低学年から塾に通っている子供は多くありません。

小学校低学年から塾に通うことはもちろん子供の為になることはたくさんあります。

学校で分からなかった問題を塾の先生に質問して理解することもできるので、勉強に対して苦手意識を持ちにくくなります。

小学校低学年で自分の学力に自信を持てたり、学習習慣が身に付くことは、高学年以降の高度な学習に繋がってていくのです。

高学年になると中学受験を意識して塾に通う

小学校高学年位になると、中学受験を意識している子供たちが入塾し始めます。

中学受験で出題される問題は、特殊な応用問題が多いため、いくら学校で勉強ができるとはいえ、塾に通っていないと合格は難しいと言われているからです。

中学受験をしようと思っている子供たちは大体4年生位から塾に入る子供が多いようです。

難関と言われる中学校を志望している場合には、5年生、6年生で入力するよりも余裕を持って4年生位から始めておいた方が安心出来るでしょう。

5年生、6年生ごろから中学受験を意識し始めるようになったのであれば、受験の意志が固まった時点で塾に入ことをおすすめします。

中学受験用の勉強指導できる塾では、きちんと中学受験用の勉強のノウハウを教えてくれるので、塾の先生の指導のもと勉強するのが中学受験合格の近道であることは間違いありません。

中学校の授業に備えるなら塾に通った方が良い

中学受験をしないという場合には、塾を利用するかしないかは各家庭の自由ですが、中学校の勉強に備えて小学校6年生くらいで塾の利用を考えてみても良いでしょう。

中学校の勉強では、小学校で習った学習を基礎として使い、高度な学習をしていきます。

小学校の勉強でつまずいてしまっていては、中学校では間違いなく点数を取りこぼしてしまうので、小学校6年間の勉強復讐する意味合いでも、6年生になったら塾を利用するかどうか親子で話し合ってみてください。

ただし、子供が塾に行きたくないというのに親が無理強いするのは良くありません。

本人が勉強に対してやる気がないのに塾に入れたところで成績が伸びるとは思えません。

塾に入れるよりも先に、家庭で勉強への取り組み方や、勉強ができるようになればどんな良いことがあるのかなどをゆっくり話し合って、子供に勉強の重要性を説くことから始めましょう。

失敗しない塾の選び方のポイント

学習塾には大手から小規模の個人塾まで規模は様々あり、その中でも集団塾と個別指導塾と学習スタイルが異なります。

まずは大手の塾と個人塾、それぞれの塾の特徴を見ていきましょう。

大手塾にはノウハウが満載

大手の塾では学力を伸ばすためのノウハウが確立されています。

伝統ある大手の塾では、小学生の勉強に関する情報収集や分析がなされており、それを元に子供たちに勉強の指導をしてくれます。

中学受験に向けて、各校の過去の中学受験の問題傾向を分析しているので、中学受験を考えている小学生には強い味方となってくれることでしょう。

大手の塾にはたくさんの子供たちが在籍していますから、ライバル意識が高まって、勉強モードに気持ちをシフトしやすくなります。

ただし、抱えている生徒が多いこともあってすべての生徒に目が行き届くかと言われれば、それは難しいところがあるでしょう。

個人塾は丁寧なフォローが魅力

個人塾の場合は、大手の塾に比べると講師の数は少なく、その分在籍する生徒も少なくなります。

集団授業のみ行っている個人塾もあれば、集団授業と個人授業を引き受けている個人塾もあり、大手の塾に比べると生徒側のスケジュールや要望に合わせた授業を提案してもらえることが多いでしょう。

個人塾でもそれぞれ学習のカリキュラムを確立していますが、講師のレベルは実に様々で、個人塾といえども有能な講師が在籍していてきちんと結果を出している塾もあれば、正直講師のレベルが低く、補習程度のレベルでしか教えてもらえない塾もあります。

個人塾を検討する場合には、塾のホームページだけでなく口コミや周囲の評価などをしっかりチェックしておくことが大切です。

次に、集団授業を受けるか、個別指導を受けるかの見極めについてお話しします。

学力が高い小学生は集団授業の塾がおすすめ

学校で好成績をとれている子供であれば、集団授業、個別指導、どちらの形式でも力を伸ばしていく事は十分にできます。

もともとの能力が高く、基礎学力が身に付いているのであれば集団授業でも授業についていくことができますし、周囲のライバルたちと切磋琢磨してさらに実力を伸ばしていくことができるでしょう。

個別で教えてもらえるのであれば、理解に時間がかかってしまったところを徹底的に教えてもらうことができるので、苦手をなくし、得意な分野はぐんぐん伸ばすことができます。

勉強が苦手な小学生は個別指導塾がおすすめ

問題なのは、学習の習慣が身に付いていない子供や、苦手な教科がある子供、学校の勉強についていけない子供たちです。

勉強が苦手な子供は、勉強の遅れがあるので、集団授業についていけない可能性があります。

お金を払って教えてもらっているとは言え、複数の子供たちを同時に指導しなくてはいけないので、1人の遅れに丁寧に寄り添って事業を進める事はできないのです。

ですから、勉強に苦手意識を持っている子供であればいきなり集団授業を受けるのではなく、個別指導で苦手なところをしっかりと教えてもらう方が成果が現れやすいでしょう。

塾に通う頻度や教科についても気になるところでしょう。

塾に通う頻度はどの位がよいのか

小学校低学年であれば週に1日度、多くて2日くらいの頻度で塾の利用する子供が多いようです。

塾以外の習い事をしている子供も多いですし、小学校低学年の時期を逃してしまえば放課後に友達とたっぷり遊べる時間は年々減ってしまいます。

この頃の子供に勉強の習慣をつけさせようと長時間勉強させる事は、下手をしたら勉強嫌いにさせてしまうのでおすすめはできません。

本人が望むのであれば、もちろんたくさん勉強させてあげれば良いのですが、低学年の子供であれば学習習慣をつける目的と、勉強への苦手意識を取り除く目的が果たせれば良しとして回数にこだわる必要はありません。

子供自身が中学受験を意識し始めたり、不得意教科を克服したいなどの目的を見出せるようになったなら、受講するコマ数を増やしていけば良いでしょう。

多くの塾では、国語、算数、理科、社会の4教科を全て受講することもできますし、特に苦手な教科を選んで受講ることも可能です。

集団授業であれば、塾が設定している時間割の合うところに生徒がスケジュールを合わせて授業参加することになります。

個別指導であれば、塾側のスケジュールと生徒のスケジュールを照らし合わせて都合の良い曜日、時間帯を選択できるので、忙しい家庭であれば個別指導の方が利用しやすいとかもしれません。

塾に通うメリットとデメリット

小学生が塾に通うメリットとデメリットを考えてみましょう。

メリット①学習習慣が身に付く

塾に通うと、毎週宿題が出され、翌週には宿題のチェックが行われます。

学校で出された宿題は量が少なく、要領の良い子であれば15分程度で終わってしまう
でしょう。

学校の宿題をこなした後で塾の宿題もやるとなると結構な時間がかかるので必然的に自宅で学習する習慣が身に付きます。

メリット②学校で分からない問題を質問できる

学校の授業で分からない問題があった時、友達の目が気になったり、休み時間に友達と遊ぶことを優先してしまって、授業終わりに先生に質問しに行ける子供はそう多くはありません。

分からないことをそのままにしていれば、どんどん勉強が分からなくなってしまいます。

塾でなら、学校で分からなかった問題を塾の先生に質問しやすい雰囲気があるので、分からないことを分からないまま通り過ぎなくて済みます。

メリット③サポートを受けられるから心強い

成績を上げるためには、正しい勉強のやり方があります。

しかし、小学校では勉強のやり方までは教えてもらえません。

塾では、生徒が勉強の方法が分からない様子なら、家庭での学習の仕方を助言してくれることもあります。

また、塾で行われるテストで苦手な教科や、各教科での弱点を分析して生徒や保護者に教えてくれるので、何を勉強するべきかがよく分かり、成績アップに繋がりやすいようです。

デメリット①遊ぶ時間が少なくなる

塾に通うと、その分遊ぶ時間が少なくなってしまいます。

遊びざかりの小学生にとって、友達と遊ぶ時間は何よりの楽しみに違いありません。

塾のある曜日に友達と遊ぶことができないだけではなく、塾の宿題もこなさなくてはいけないので、塾の日以外も宿題が終わらないうちは遊べなくなってしまいます。

デメリット②月謝を支払わなくてはいけない

塾の月謝は決して安いものではありません。

個別指導の場合安くても1教科につき5000円以上かかってしまいますから、複数の教科を教えてもらうとなると金額も高くなってしまいます。

それでも子供のやる気がなければ学力が上がることを保証できないところもあります。

塾が無駄にならないよう親が気をつけること

塾通いをしていても成績が上がらなかったり、子供が塾の宿題をやりたがらなかったり、宿を嫌がる場合はせっかくの塾通いが無駄になってしまいます。

そうならないために親は何を気をつけたら良いのでしょうか。

子供が塾通いを嫌がる場合、決して無理強いをして塾に連れて行ってはいけません。

親は塾の必要性を感じているのに、子供は自分にとって自分は必要ないと感じているのです。

そんな時はまず子供に塾の必要性を実感してもらわなくてはいけません。

塾に通うメリットを話すのではなく、将来どんな進路に進みたいか、将来何になりたいのか、子供の未来について親子で話し合ってみましょう。

子供自身が将来ありたい自分をイメージできれば、そこに近づくために塾通いが必要だと自分で理解するようになります。

成績が上がらない時、ついていけてない時は塾の先生に悩みを相談しましょう。

学校では勉強についていけない子供に対してレベルを下げて指導してくれることがありませんが、塾ならばつまずいたところまでさかのぼって指導してもらうことが可能です。

どこの単元で勉強でつまずいているのか講師の先生なら原因が究明できるはずです。

また、塾に入れたからといって、親が子供の勉強にノータッチでは子供の成績は上がりません。

あまり口うるさく言ってしまうと子供のやる気をそいでしまいますが、定期的に塾から出された宿題の進捗状況を確認したり、子供が塾の勉強についていけているのか確認しておきましょう。

分からないところを親に聞いてきた場合には、考え方のヒントを与えてみてください。

そして子供が問題を解けた時、言われなくても勉強をしている時、テストで良い点が取れた時、一緒に喜んであげましょう。

塾に通っていると忙しくて、睡眠不足に陥ってしまう子供さんも見られますが、成績を上げようと睡眠時間を削って勉強するのは論外です。

親としては、勉強しながらも睡眠はしっかり取れる生活リズムを身に付けさせるようにしましょう。

中学受験と普通の小学生の塾の違い

中学受験をする小学生たちは、中学受験に特化したカリキュラムを持つ塾に通うのが一般的です。

中学受験をするための塾と補習塾では大きな違いがあります。

中学受験は、各中学校ごとに出題される問題の傾向が違うため、中学校の受験情報を多く持つ塾で勉強した方が合格には有利です。

中学受験で出題される問題は、ハイレベルな応用問題が多く小学校の授業で習っている問題とは違うので、やはり中学受験のプロの力を借りて勉強を進めていかないと、孤独な受験勉強に打ち勝つのは難しいでしょう。

一般的な小学校の学習の内容を予習、復習できる補習塾でも夏期講習や冬季講習が行われていますが、中学受験を目的とした塾では夏期講習や冬季講習にかける熱が全然違います。

難関中学校を目指す子供たちが参加する夏期講習では、1週間ホテルに泊まり込みで勉強会を実施し、その金額は50万円以上するところもあります。

何としても合格を目指しているので、補習塾の夏期講習の値段とは、桁も力の入れようも違ってくるのです。

都市部か、地方か、どのくらいのレベルの中学校を受験するのかにもよりますが、ハイレベルな中学校受験しようと思ったら、子供も親も生半可な気持ちでは合格を勝ち取ることができないのです。

春休み・夏休み・冬休みだけ塾に通うのは効果があるのか

学校がある日は、放課後に部活やその他の習い事などで時間が取れないという理由でから、春休み、夏休み、冬休みだけ塾を利用してみたい考えている人もいるでしょう。

上手に塾を利用できれば、長期休みの間だけ塾を利用するだけでももちろん効果はあります。

しかし、年間を通して塾を利用している子供と比べれば、学習量は明らかに少ないわけなので、努力が必要です。

春休み、夏休み、冬休みだけ塾を利用するのであれば、この春休みに何ができるようになりたいか、夏休みにどこまでレベルを上げたいか、子供自身がはっきりと目的意識を持って取り組めば、成績は向上するでしょう。

ちなみに短期間の塾で成績がものすごい上がる子供は、周りに刺激されている傾向にあります。

今まで塾に通わなかった子供や、競争意識がなかった子供が塾に行くと勉強のモチベーションが上がり自発的に勉強するようになります。

これは塾の雰囲気も大きく関わっているので、やはり塾選びが小学生の成績アップに直結していると言って良いでしょう。

以前ですが、夏休みだけ通った小学生が、普段は50~70点平均だったのに、90点以上コンスタントに取れるようになりました。

この子は勉強は嫌いではなかったのですが、勉強の方法が間違っていました。

塾で試験に出るポイントなどを教えたら、あっという間に成績がアップした良い例です。

小学生の塾は絶対ではありませんが、勉強のモチベーションを上げる意味でも検討してみる価値はあると言えます。

実際、塾に通っている小学生の方が、塾通いしていない小学生よりも成績が良い傾向にあります。

もちろん個人差や地域差もありますが、小学生が自主的に勉強するのは少ないケースなので、塾通いの恩恵もあると言って良いでしょう。

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